こんにちは、さこっしーです。
自我とは、あなたが生まれてから物心がつく6歳くらいまでの間の、個人的経験によってインプットされた情報『幼い記憶』がコアとなって形成されます。
これが、もともと一つであった世界とあなたを切り離す『分離意識』で、あなたの『個性』とも言えます。
物心がついたあとも、経験による情報のインプットは続くため、最初に出来た自我の周りを取り囲むように、新しくインプットされた『記憶』が執着し続けていきます。
こういう『記憶』が『カルマ』というものであるということは、これまでにも何度か解説してきました。
自我とカルマは同じもの
よくよく考えてみると、自我とカルマとは同じものであることに気づきます。
それどころか自我とカルマは、あなたがこの世に生まれてから経験してきたことのすべてだと言えるのです。
それは、あなたの肉体と同じく、人間として生きていく上での大切なパートナーなのです。
身体のことも心のことも、ちゃんと理解して一緒に人生を歩んでいこうという姿勢が必要です。
人生で悩みや苦しみを経験すると、人はその苦しみを生む、自我やカルマといったものを疎み、遠ざけたい、できれば消し去ってしまいたいとさえ思います。
想像してみてください。
あなたを苦しめる自我というもの、カルマというものの奥底にあるのは、あなたが生まれてから、数年間ともに生きてきた『幼い記憶』です。
怯えて泣きわめく幼児が目の前にいるとき、あなたはどのように振舞いますか?
怒鳴り散らしたり、相手の気持ちを無視して力ずくで言うことを聞かせようとしたり、耳を塞いで聞こえないふりをしたり、無視したり、どこか遠くに置き去りにしようとしたり、、、しますか?
多くの人は、無意識のうちに『自我』というものに対して、このような冷酷な振る舞いをしているのです。
では、どうしてあげるのがいいのでしょう?
単純な話です。
優しく抱きしめて、安心させてあげればいいのです。
声を、言葉をかける必要もないのです。
人に対しても同じ、自分自身に対しても同じです。
自分を受け容れて、愛することから始めよう
『悟り』というものは、自我やカルマ、そして他人を置き去りにして、高みにのぼるという自分本位なものではありません。
それは、本当の自分『真我』の元へ還ること、神と呼べるものと一体になるということです。
真我・神の本質は『愛』自分自身に対しても、他人に対しても、世界に対しても、存在自体が『愛』と表現できるようになったとき、あなたの人生は本当のスタートを切るということです。
そして、誰にとっても、最初に『愛』を向けるべき対象は、あなたの、人間としての人生を送る上で最も大切なパートナーである、『自我』ということなのです。
自分を受け容れて、愛することから始めましょう。
コメント