理性と直感をうまく組み合わせて、直観を鍛えていこう

理性と直感をうまく組み合わせて、直感を鍛えていこう生き方・考え方
さこっしー
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こんにちは、さこっしーです。

前回、前々回と『左脳否定』っぽいお話をしたので、左脳のフォローをご紹介したいと思います。





成功哲学や自己啓発でも、スピリチュアルでも『直感』というものに価値を置きます。

『直感』とは、自分の感覚に素直に従うこと顕在意識の思考をはたらかせずに何かを決めたり、行動したりすることを言います。

スピリチュアル系の人たちの間では、特に直感というものが礼賛されている雰囲気を感じます。

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理性と直感をうまく組み合わせて、直観を鍛えよう


日本では、メインとなる『宗教』がないため、人生に悩み苦しむ人たちの受け皿として『癒し』『救い』という形でスピリチュアルがブームになり、浸透したという背景があります。

スピリチュアルとは、一つの信念体系ではなく、宗教のようにある程度明確な教義も規律もあるわけではありません。

つまり、それを提供する『個人』の人間性、人格にすべてが委ねられてしまうというところがあります。

人生の中で、何かに悩み苦しんでいる人たちが、スピリチュアルや占い、霊能者たちに救いや癒しを求め、それを提供する側がビジネスとしてとらえたとき『現実的』なことを語るよりも、聞こえのいい言葉を使った方が都合が良かったということも背景にあるのかもしれません。

日本の文化背景的にも、周りとの『和』を優先し、空気を読んで自分を抑えて生きる人が多いため、そうしなくてもいいんだよという意味合いで、直感に従うことを強調したという側面もあるのかもしれません。

ちょっと論点がズレますが『癒し』『救い』を提供するというスピリチュアルは『依存』を生むことにもつながりますが、これは提供する側だけの問題ではないと考えます。

民主政治における大衆迎合のポピュリズムと同じで、悩みや苦しみを抱えた人たちにも責任の一端があるという認識をもつのは大事なことです。

完全に一方的な意味での被害者、加害者など存在しないのです。

政治が悪いのも、不景気なのも、情報格差があるのも、被害者意識を持ったままでは、問題をエンドレスに生み出すだけで『解決』には近づかないということです。

必要なのは『個の自立心』と、自由と責任の理解です。

自分勝手に振る舞うのは、調和ではない


直感に話を戻しましょう。

直感とは、感情・感覚的なもので、人間特有のものというより動物的な本能に根ざすものというニュアンスもあります。

スピリチュアル系にズレてハマる人たちは、それまでの半生の反動からか自己肯定感が強くなりすぎるというか、マヒしてしまって直感ばかりを優先してしまう傾向もあります。

周りの人たち、スピリチュアルについて理解のない人たちとの摩擦が生まれるのがこのパターンです。

当人は、自分の振る舞いに対して相手が不快に感じたり気味悪く思うのは、相手の問題であって自分は関係ないととらえます。

このとらえ方自体『自他の分離』のパラダイムの中にとらわれてしまっています。

相手も自分ということは、相手が心地よくならないのも、自分の世界で生み出しているということに気づいていないのです。

自分の身体が求めるから心が求めるからと直感を頼りに、自由という言葉を使って『自分勝手』に振る舞うのは『調和』ではないのです。

そもそも『今』の自分の身体と心は、過去の結果として出来上がっているものです。

『今』の自分の感覚だけに従うということ自体、過去の記憶に支配された生き方をしているということなのです。

直感は大事なものですが、万能ではないのです。

動物的な感覚である『直感』は、未来のことは考えてくれないものです。

未来を考えるという能力こそ、人間だけに与えられた『理性』のはたらきによるものです。

人間に過去の記憶が貯えられそれに自由にアクセスできるのは、その記憶を材料に『未来の創造』をおこなうためであり、ここに理性のはたらきとマインドの意味があるのです。

気分のいいこと、感覚的に心地いいことばかりに目をとらわれると『近くの小さな快をとって遠くの大きな苦を引き寄せる』ということが起こります。

目先の便利さや利権に目を奪われて、未曾有の原発事故を引き寄せてしまうのと同じです。

本当に大事なのは直感ではなく『直観』です。

『直観』とは、ものごとの本質をとらえる能力のこと


『直観』とは、ものごとの本質をとらえる能力、理性をはたらかせながら直感によってより良い未来の選択を行う能力です。

感覚だけで何かを選びとるのではなく、理性の目で選択肢を広く見渡した上で、今の自分だけでなく未来の自分にとっても最善となるような選択をとれる能力です。

『いま』とは『今』のことだけをいうのではありません。

『いま』は未来も現在も過去も、すべてを包括しています。

『今』の自分にとっての最善と『いま』にとっての最善は異なる選択なのです。

この『直観』こそ、理性と感情、思考と感覚の統合です。

ここに、人間が生涯を通して、記憶という形で知識というものを貯える意味があるのです。

この理性のはたらきがあるからこそ、どんな経験も学びとなり決してムダにはならないのです。

長くなったので、最後にまとめましょう。

大切なのは、自分自身への信頼です。

あなたの右脳(直感)は、あなたにとって心地いいものを間違わずに選ぶ能力を持っています。

そしてあなたの左脳(理性)は、学びを続けている限り持っている知識を俯瞰し、あなたにとって最善の未来を想像する能力を持っています。

生まれつき与えられたその素晴らしい能力を信頼してください。

すべてを受け容れ、器を広げることと恐れずに直感に従うこと、その両輪がかみ合うことがあなたの使命を見出だしそれを果たすこと、あなたにとっての幸せへとつながることなのです。

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