こんにちは、さこっしーです。
『ゲシュタルト』とは、全体性を持ったまとまりのある構造のことです。
たとえば、憂鬱の『鬱』という漢字が書ける人。
その人は『鬱』という漢字を構成する、一つひとつの要素、点や直線や曲線がそれぞれ何を意味するのかを知っているわけではありません。
ただ、その一つひとつの『要素』が『全体』を構成する一部だということを知っているのです。
それを知っているから、意味は知らなくとも『要素』を組み合わせれば『鬱』という漢字ができあがることを知っているのです。
『ゲシュタルトの形成』とは、そういうことです。
ゲシュタルトの形成の具体例
たとえば『ネットビジネスで成功したい』と考える人であれば、PPCがどうとかSEOがどうとか、細かい細部の知識やノウハウを知らなくても、ネットでビジネスを行うというのがどういうことなのか?
どういう観点で、どういうものを組み合わせれば成功するビジネスモデルになるのか?
そういう『全体的な構造』が理解できれば、ネットビジネスの『ゲシュタルト』が、自分のアタマの中にできれば、成功するのです。
健康で成功したいと考えるなら、どの野菜を摂取したほうがいいとか、どのビタミンを摂取したほうがいいとか、身体に良くないものは摂取しないほうがいいとか、そもそも健康になるとはどういうことなのか?ということを知ること
つまり、健康になるための『ゲシュタルト』をアタマの中に形成することを、第一目的に勉強すればいいということです。
同様に
- 『豊かになりたい』なら『豊かさのゲシュタルト』
- 『愛がほしい』なら『愛』というものについての『ゲシュタルト』
- 『自由がほしい』なら『自由とはどういうものなのか?』
ということを、それぞれ知っていればいいということです。
創造するために、知識を入れる
知識が創造の源泉となるということは、知識を入れること、学ぶことの目的は、望むことの『ゲシュタルト』を作ることにあるということです。
学ぶこと、学習する上で『言葉』というのは、非常に便利なものです。
ですが、言葉はツールです。
『ゲシュタルトの形成』にとって、言葉はそれほど重要ではないのです。
何かに成功したいとき、成功者と交流する、というのは非常に有効な『学び』になりますが、成功者の『言葉』だけを聴いても、誰もが成功するわけではありません。
言葉の背後にある、言語化されない『コンテクスト』そういう『背景の知識』こそが大事なのです。
ただ、言葉や表面的な知識・ノウハウだけを追って、本を読んだりセミナーに出たりしても、それはあくまで顕在意識(マインド)レベルの学習、表面的な理解にしかなりません。
『ゲシュタルト』ができるというのは、一つひとつの現象や経験していることの意味は知らない、論理思考で考えて、それらがどうつながっていくのか、そういうことも知らない、ただ、それらがどういう『現実化』の一部分であるのかだけは知っている、ということです。
冒頭の『鬱』という漢字で言えば、最初の『左はらい』を書いてるときや、右上の『木』を書いている時点で、書いている人の意識の中ではすでに、書きあがった『鬱』という字が観えている、ということです。
それが『観えないもの(縁:つながり)を観る』ということ、要素(部分)を観て、未だ完成しない全体を観るという、人生の成功者に共通する高度な『認識能力』だということです。
『ゲシュタルト』とは、脳内(意識の中)にできた、『現実の完成図』、もしくは『成功の地図』ということができるでしょう。
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