勘違いしがちな、自己肯定感と自己受容の違いとは?

自己肯定感と自己受容の違いとは?生き方・考え方
さこっしー
さこっしー

こんにちは、さこっしーです。

他者との人間関係の中で考えていたことですが、これは、自分自身との信頼関係にも関わることだと思ってます。

自分自身に優しくすることと、自分に甘く接することとでは、意味が違うのです。

『自分を愛する』ということに関して、自分に甘く接することだとカン違いしてしまうことも多いような気がします。

スピリチュアルを自分に都合良く曲解してしまうと、そうなってしまいがちなのかな?とも思います。

自分自身に対して安易に甘くすることは、単なる『自惚れ』であって『自分を愛する』ことではないのです。

『優しさ』『冷たさ』が基本方針なのに対して『厳しさ』『甘さ』がそれを表現するための手段です。

傷つき、泣いている子に対しては『甘さ』も必要な場面もありますが、自立させるためには『厳しさ』も必要です。

他人に対しても、我が子に対しても、そして自分自身に対しても、過保護に甘やかすのは『優しさ』『愛』ではなく『それを演じている自分のエゴを満足させるだけの行為』です。

『甘さ』とは、その場だけを見る視点であり『優しさ』とは、相手(自分)の未来の可能性を見ています。

そして、愛や優しさというものは、甘さも厳しさも包括したものだと言えるのです。

相手(自分)の未来の可能性を見ていれば『今』この瞬間に、甘く接するべきなのか、厳しく接するべきかを正しく判断できるのです。

僕が『癒しのスピリチュアル』に薄々感じていた『違和感』の正体は、ここにあります。


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勘違いしがちな、自己肯定感と自己受容の違いとは?


『自己肯定』『自己受容』は似て異なるものです。

自己卑下や自己否定の傾向が強い人は、自己肯定感を身につけることを目指すのではなく『自己受容』を目的とすべきなのです。

『自己受容』とは文字通り、自分自身のいいところも悪いところもすべて包括して認めて受け容れることであり、自己肯定とは意識レベルのステージ自体が違います。

単に、自分を好きになることや、自分に対して妥協してしまったり、あきらめたり、自分とはこんなものだと決めつけることでもありません。


たとえば、コンプレックスを持った人がいたとします。

身近な人でも自分自身でもいいので、思い浮かべてみてください。

その人に対して『コンプレックスを持ったあなたも素晴らしいんだ』という言葉をかけて、果たして、本当にその人の心に響くでしょうか?

自己肯定とはこういうものです。

いわゆる『ムリポジティブ思考』ですね。

こういう言葉をかけられて生まれるのは『自分は理解されていない』という感覚や『ああ言ってくれているのにそう思えない自分はダメなやつだ』という自分を責める思考です。

これは、コンプレックスなどネガティブな部分から目をそらし、見て見ぬ振りをしてごまかそうとしているのと変わらない行為なのです。


自己受容って、どんなもの?


では、『自己受容』他者への受容とはどういうものでしょう?

『そうか、そういうコンプレックスがあるんだね』『それがあなた(自分)という人間なんですね』『そういうことにストレスが生まれてしまうのが、あなたという人間なんですね』と、認めて受け容れてしまうことです。

それが、『いい』とか『悪い』とかいう判断は不要なのです。

人生の中で何らかの課題を抱えた人が『その課題は幻だ、気にするな』とか『課題があっても素晴らしいじゃないか』という言葉をかけられて、本当にその人の心は救われるのでしょうか?

それは、あまりにも『人の心』というものに対して鈍感に過ぎると思います。

課題は課題として認める。

でも、その課題の向こうには、成長したその人(自分)自身がいることに気づかせること。

そして、その課題は自分の力で乗り越えられるものだと気づかせてあげること。

それが、本当の意味での『優しさ』であり、『愛』です。

ここまで、他者に対してと自分に対して、同時に話を進めてきましたが、優先すべきなのは自分です。

自分自身に対して、本当の『愛』『優しさ』に目覚めていない人は、他者に対して本当の意味での『愛』『優しさ』を与えることはできません。

自分自身との信頼関係(自信)を良好にできていない人が、他者を信じ、信頼関係を築くこともできません。

なので、まずはあなた自身のことを考えてみましょう。


他人のことより、まず自分のこと


あなたは、あなた自身に対して、厳しくし過ぎていませんか?

それとも、安易に甘やかしてばかりになってはいませんか?

あなたはあなたの未来の可能性を本気で信じて、ときには厳しくときには甘く接するという行為を通じて、あなた自身への『優しさ』を表現していますか?

未来の可能性、つまりは『成長』という視点に立てば、それなりの『厳しさ』も必要になってきます。

『厳しさ』は人格、魂、そして人生を磨くものなので、通常は『厳しさ』メインで、時折『甘さ』も与えるというのが本当の『優しさ』ではないかと思いますね。

地球がすべての生命に与えている『優しさ』も、そういうものなんじゃないかと思います。

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