【予感】時間は未来から過去に流れ、未来が現在の原因になる

【予感】時間は未来から過去に流れ、未来が現在の原因になる生き方・考え方
さこっしー
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こんにちは、さこっしーです。

苫米地英人氏は、『時間の経過とともに未来は現在になり、現在は過去となる』という言葉で、『未来の結果が現在』ということを実に巧みに表現しています。




この表現のように『未来』が原因で、その結果として『現在』になるとすると、『現在』の原因としての『未来』は、一体どこに存在するのか?という疑問が浮かびます。

ここで、人間の自覚している意識の奥にある『潜在意識』について考えてみます。

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時間は未来から過去に流れ、未来が現在の原因になる


『潜在意識』には、個人としての過去の経験がすべて記録されているという『個人的無意識』と、さらにその奥に広がる『集合的無意識』の領域があるということが、ユングによって提唱されました。

こういった意識の中の世界は、僕たちが普段暮らす現実世界に対して『情報空間』という呼ばれ方もします。

コンピューターのように、物質ではなく情報によって構成される世界です。

この概念は、古くはブッダが悟った仏教思想に端を発し、その影響を受けて構築された心理学や量子力学といった、物理科学の分野でも取り扱われて議論されています。

ここからは、僕自身の解釈にもなりますが『個人的無意識』が過去からの経験を無尽蔵に記録する、人間にとってのHDDのような記録領域なのに対して、『集合的無意識』は時間や空間を超越した『情報空間』にあたるものだと考えています。

空間を超越するというのは『シンクロニシティ』などによって空間を超えて意志が伝達すること、場合によっては、光速を超えるスピードで情報が伝達するという性質から考えられることです。

また、時間を超越するという性質によって『情報空間』内には現在・過去・未来がそれぞれ、実体をもたない『量子的な存在、純粋な可能性』として存在していると考えることができます。

そもそも量子力学は、光や電波が波動性と粒子性を併せ持つということに着目したところから始まっています。

量子力学の基礎原理の一つである『不確定性原理』は、原子核の周りを飛ぶ電子の様子を観測する時、観測者が観測するという行為によって、電子の運動に影響を与えてしまうため、電子の運動量と位置を同時に知ることはできないという、常識で考えるとちょっと不思議な印象を受ける理論です。

この、原子核の周りを飛ぶ電子の状態のことを『量子状態』といい、これは『観測』されるまでは確定しない確率分布による『可能性』としての『もやのような存在』ということを示しています。

電子は観測するまでは『可能性』として実体を持たず『観測』することによって、この世に実体を持つのです。

つまり、この物質的世界の物理現象に『観測』という人間の意識のはたらき『認識』が影響を与えるということを証明する理論というわけです。

この電子の状態と同様に、人間の潜在意識の深い領域で、『未来』というものは『可能性』として存在していると考えることができるのです。

そして、その量子状態で存在する『未来』は、自分自身の『認識』によって、実体を持ち『現実』として自分の元にやってくるということです。

こうした20世紀に発見された物理学の先端的な理論と同様の結論に、2500年も前に自分の内面と向き合うこと、瞑想によって到達したのがお釈迦さまであるブッダです。


人は過去に予感したとおりの自分になる


般若心経にある『色即是空、空即是色』『すべての物事(色)は実体の無いこと(空)によって成立しており、実体の無いこと(空)こそが、すなわち物事(色)である』という意味になります。

すべての物質は、エネルギーと置き換えられるという、アインシュタインの相対性理論と同じことを言っているわけです。

苫米地英人氏は、欧米の物理学者に仏教支持者が多いのは、こういう理由からだとも述べていました。

伝統的なキリスト教の世界観よりも、科学的に見えたということなんでしょう。

さて、本題に戻ります。

潜在意識の『情報空間』にアクセスすることによって、現在の自分の脳裏に浮かぶ未来の自分これは『予感』と呼べるものです。

西田文郎氏の『ツキの大原則』では『人は過去に予感したとおりの自分になる』ということが述べられています。

上述したとおり、潜在意識には『個人的無意識』の領域もあるため、たいてい浮かぶ『予感』
自分の過去の経験・記憶を元に構築されたものになります。

スポーツ選手などは、普段からトレーニングを繰り返し、成功のイメージを潜在意識に蓄積しているため、常人には難しいようなプレーにも『成功の予感』を持つことができるのです。

一般的に言っても、普段からしっかり準備して慣れていることに関しては、誰でもすんなりと『成功の予感』を持つことができます。

そして、これも大きなポイントですが『人間は錯覚の動物』で、潜在意識はだまされやすいという性質があります。

つまり、現実に体験したことでなくとも、明確なイメージそれも感情を伴うくらいに強いイメージを持てば、悪い予感を良い予感に変えることができるのです。

夢や願望・目標の実現のために、イメージングやアファメーションといった自己暗示のテクニックが有効なのは、こういう理由からです。

まとめ


長くなりましたが、ポイントを整理すると、


  • 未来は現在の原因(種)となる
  • 原因となる前の未来は可能性として潜在意識内に存在する
  • 未来の状態を決めるのは、自分の認識
  • 未来に対して明確なイメージを持つことを習慣にすれば、自分の思い通りの人生を歩むことができる


ということです。

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