こんにちは、さこっしーです。
『言葉』というものは非常に便利なツールです。
『言葉』は、抽象度の高いものごとに、具体的な意味をもたせることができます。
『言葉』によって、人は思考することができます。
世の中のいろいろなものごとに、形やイメージ、意味をもたせることができるのです。
人は『言葉』によって自分の思いや感情を表現できます。
『言葉』はコミュニケーションの可能性を広げてくれます。
人間が生み出したものや発明したものの中で、『言葉』というものは、恐らく最も便利なツールだと言えるのではないでしょうか?
言葉以上に大切なもの
『言葉』は万能ではありません。
たとえば、『父親』という言葉に対して、脳裏に浮かぶイメージは人によって違います。
『father』という言葉に対して浮かぶイメージは、一般的なアメリカ人と日本人では違います。
同じ『言葉』を使っても、それが指すイメージは人によって違うのです。
『言葉』ひとつとってもそうなので、文章や会話はなおさらのことです。
電話で人と話していて、その時は特に意識せずに相手と言葉を交わします。
電話を切った後、ふと振り返ってみて、
『自分たちはお互いに、一体何を交換していたのか?』と、不思議に思ってしまったことがあります。
考えてみれば、自分が使った言葉は相手の中では、自分の意図とは別の解釈をされているはずだし、相手の言葉も相手の中では、自分の受け取り方とは別の意図があったはずです。
でも、親しく、信頼関係の出来ている相手であれば特に、確実に『言葉』以上の何かが通じ合っているのです。
言語と非言語、メラビアンの法則
メラビアンの法則というものがあります。
アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが1971年に提唱した法則で、『7-38-55のルール』とも言われます。
感情や態度について矛盾したメッセージが発せられたときの人の受けとめ方が、
という割合になるというものです。
この法則をとってみても、コミュニケーションにおいて『言葉』が占める重要度が大したもの
ではないことがわかります。
『言葉』をもたない動物であっても、親子やつがいの間に愛情のコミュニケーションが立派に成立しているのをみれば、確かに理解できることですね。
また、例に挙げた『電話口』でのコミュニケーション、つまり相手の姿が見えない、ヴァーチャルなやりとりであっても、人は単に『言葉』だけを交換しているわけではありません。
コミュニケーションは、感情や目に見えないエネルギーを交換することによって成り立っているのです。
目に見えない『言葉』の裏にある、もっと大事なものの存在を意識する。
そういう、当たり前の裏に潜む価値をしっかり意識することが、大切なことだと思います。
コメント