楽をして変化したいという心が、情報弱者をつくりだす

楽して変化したいという心が、情報弱者をつくりだす生き方・考え方
さこっしー
さこっしー

こんにちは、さこっしーです。

The Secretによって有名になった『引き寄せの法則』ですが、従来の自己啓発や、成功哲学といったものと比べると『ラクして成功できる』『望みをカンタンに引き寄せられる』というキャッチーな面がやたらと強調されがちなことに気づきます。

ものごとの背景をしっかり洞察する目を持っていれば、単に『商業的』な理由で強調されているだけだということが見抜けるのですが、残念ながら世の中の多くの人は、表面的な部分を見て心を強く惹きつけられてしまいます。

もちろん、これは人間の心理として自然なことで、大前提として人の心は反応的で移ろいやすいものだということを、常に意識しておく必要があります。

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楽をして変化したいという心が、情報弱者をつくりだす


インターネットビジネスのことに関しても世の中で多くの人は『聞こえのいい言葉で煽って、人に必要のないものを売りつけるいかがわしく胡散臭いイメージ』という先入観にとらわれている人が多かったりします。


  • コピペとテンプレートで楽に稼げる
  • 一日たった2時間だけの作業で月収○○万円
  • メールを送るだけで月収○○万円



というセールスコピーと、


  • 毎日鏡に向かってアファメーションするだけで人生変わります
  • 欲しいものをしっかりイメージして、それが叶うことを信じれば願いが叶います
  • 引き寄せの法則を使えば、恋人もお金も人間関係も、思いのままです



というキャッチーなメッセージと、一体どの辺に違いがあるのか?よくよく考えてみると気づけることもたくさんあるはずです。

ただ、僕はこれらの『キャッチー』なメッセージが、間違っているとかウソを言ってるとはとらえてません。

何をもって『楽』に感じるのかは、その人次第です。

お金の本質をつかみインターネット上でお金を自由に生み出すルールを理解した人にとっては、毎日朝から満員電車にゆられて通勤し、半日も拘束されて、好きでもない人たちと好きでもない仕事をするという、平均的な普通のサラリーマン生活をするよりも、よっぽど『楽』だと言えますし、ウソをつくとか、人をダマそうと思いながらそういう言葉を使っているワケではないんです。

自分より情報を知ってる人に価値を届けることは難しい


『引き寄せ』にしても同様で、法則を理解し人生のメカニズムを体感的に知っている人たちは、自分たちの理解したことをより多くの人たちに届けたいという一心で、あえてキャッチーな言葉を使って、世の中の多くの人たちの興味を惹こうとしているだけのことです。

大切なのは『受け手』の方の成長が必要だということです。

『情報弱者』を相手に何かを売りつけるということに抵抗を感じる人もいるようですが、そもそも、自分よりも『情報弱者』でない人に『価値』を届けることなんて不可能です。

『価値』とは経験の違い、情報の格差の中に生まれるものです。

だから、売り手は、自分よりも情報弱者を相手に自分のビジネスをするのが当たり前なんです。

ただ、前述したように、大切なのは受け手の『成長』です。

売り手は、自分の提供する『価値』(情報)によって相手が成長するというビジネスを展開していく必要があるし、買い手の方も相手から受け取る情報によって、自分自身が成長すること、そういう未来を創る『経験』に対してお金を投資するという意識が必要だということです。

下記の『おとぎ話のワナ』という記事で書いたことにも通じますが、


参考記事:
おとぎ話のワナ 清貧や『ささやかな幸せ』よりも豊かで幸せな人格者を目指そう



人の心というものは、自分にとって都合のいいように『事実』『現実』というものを歪めて解釈します。


『いつまでも幸せに暮らしたい』⇒変化せずにこのままダラダラと生きたい

『コピペでラクに稼げます』⇒努力せずに望みを実現したい


どちらも、人の心のひだにぴったりと吸い付く、魅力的なコピーだと言えます。

でも、そういう表面的な部分ばかりを見て、短絡的に考えて反応的に行動するという生き方からは卒業する必要があります。

ものごとの背景にあるものを読み取り、感じ取るための『感性』を磨く必要があるんです。

『ラクに稼げます』『ラクに望みが叶います』これらの言葉は『ラクをしたい』『変化せずにいたい』という、あなた自身も意識できていないような、無意識の願望にマッチしているため、あなたの心を強く惹きつけてしまいます。

自らプレッシャーを感じるような状況に身を置いてみよう


無意識の願望とは、あなたの潜在意識の中、心の深い部分に形成された『過去のパターン』すなわち、あなた自身の『カルマ』があなたに見せている『幻想』とも表現できます。

こういう『人の心のしくみ』を理解した上で、表面的な言葉の背後にある事実も知っておく必要があります。

背後にある事実とは『スイッチが入った人は、プロセスを楽しめるようになる』ということです。

少し考えれば納得してもらえると思いますが『ラク』というのは『作業量が少ないこと』ではありません。

あくまで、人の『主観』によってつくられる感覚なんです。

長時間、アタマを使わない単純作業をすることがとてもラクに感じる人もいれば、ものすごく
耐え難い苦痛に感じる人もいます。

この『感覚』は、その人が人生の中、魂の成長の過程の中で、どういうステージにいるのかによっても変わってきます。

『魂の成長』というといささかスピリチュアルな表現になってしまいますが、人間的な成長
だと考えてもらえばOKです。

人生の中で、『恐れ』と十分に向き合えていない人は、行動の動機のほとんどが『苦痛や恐れの回避』になります。

そういう人は『作業量が少ない』という意味での『ラク』を求めてしまいがちです。

『作業量』『行動量』をこなすことに対して、十分な成功体験の記憶が結びついていないので『行動量が多いこと』=『苦痛』と解釈してしまうということです。

逆に、それなりに人生経験のある人は、どこかで自分自身の『恐れ』と向き合い、それを克服(受け容れる、認める)します。

そうなると、人生における行動の動機は『苦痛や恐れの回避』よりも『快楽の追求』の方にシフトしていきます。

そのステージに達すれば、自分の過去の経験の中から、たくさんの成功体験を掘り起こせるので『作業量』『行動量』をこなせばどういう『成功』を得られるのかが、肌感覚でわかってきます。

ここで、注釈ですが、魂の成長のステージによって、その人の『経験したこと』自体が変わるワケではありません。

たとえば、僕自身で言えば、小学5年生のときに、いじめられて泣き出してしまったという経験は変わりません。

中高生時代は、それがトラウマになって、人前で話すことや自分を表現すること、人の注目を浴びることを、できるだけ避けようとして行動を選択してました。

でも、その後、いろいろな経験を積んで、そこから学びを得た結果、小学5年生のときに経験したことは、トラウマではなく『宝』であり、一つの『成功体験』だったことに気づけました。

だから、今は、自分の心がプレッシャーを感じるような状況に身を置くことを、自ら進んで選択するようになっています。

言ってみれば『苦が苦でなくなる』ということです。

『苦』がなくなるから『楽しい』とか『ラク』しか残らなくなるということなんです。

情報を受け取る側も、成長していこう


僕がこうして情報発信をしている動機でもあるのですが、これからの時代は『仕掛ける側はこうあるべきだ』という議論ではなく『すべての情報の受け手が成長すべきだ』という意識が広まる必要があると思ってます。

もっと言えば、すべての人間が『仕掛ける側の人間』になるということです。

そういう意味でも『情報リテラシー』をきちんとつけていくこと『自分自身の学びに投資する』という意識を持つことが、本当に大切なことだと思ってます。

ちなみに、僕のブログも『情報リテラシー』『投資マインド』の教育ということだったりします。

その辺りに自信のない方や、被害者意識に陥ってしまいがちな方こそ、見ていただければと思います。

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