
こんにちは、さこっしーです。
水道水に入っている塩素って、なに?
水道水に塩素って、どれくらい含まれてるの?
塩素って、除去できるの?
当たり前に水道水の中に含まれている塩素ですが、これは、多くの方がご存知だと思います。
出来る限り塩素を除去した方が、体への負担と、健康への心配を減らすことができます。
本記事を書いている僕は、6年前から健康に対する勉強を初め、知ったことを自身で実践し、病院にも6年間行ってなく、行かなくてもいいような体作りを実践しています。
毎日使っている水の質が、体を作っていると言っても過言ではありません。
それでは、前置きはこれぐらいにして、塩素の役割や国の基準、身体への影響(メリット、デメリット)と、家庭でできる除去方法をご紹介します。
水道水に塩素が含まれる理由

水道水に塩素が含まれているのは、微生物や雑菌などを殺菌・消毒するため
日本国内では、水道水中の遊離残留塩素濃度が、各家庭の蛇口から水が出る時点で、1リットルあたり0,1mg(0.1ppm)以上を保持していることが、水道法によって、義務付けられています。
水道水の元となる河川などの水には、さまざまな病気の原因になるウイルスや細菌、カビや微生物などが含まれている可能性があります。
塩素には、強い殺菌力があって、ウイルスや細菌、カビや微生物などを死滅させてくれる役割を果たしてくれています。
河川などの水が浄水場でろ過されたあと、各家庭に送られる前に塩素消毒が行われますが、浄水場から離れるほど、塩素濃度が薄くなって、衛生的なリスクが生じます。

引用元:福山市上下水道局
塩素には、強い漂白作用・殺菌作用がある
普段、水道水などから摂取している塩素というのは、残留塩素のことです。
残留塩素とは、殺菌や漂白したあとでも、水の中に残っている塩素のことです。
浄水場では塩素が入れられますが、各家庭に安全に水が送られるまでに、十分効果が認められるぐらい、漂白・殺菌作用があるということです。
ですが、塩素の目的は、各家庭に安全に衛生的に水を送るためなので、水道の蛇口から水が出る時点で、塩素の役目は終えています。
世界保健機関(WHO)にも塩素濃度のガイドラインがある
世界保健機関(WHO)の飲料水水質ガイドラインによると、残留塩素のガイドライン値の上限は、「5mg/L」とされていて、毎日2L一生にわたって水を飲んでも、人の健康に影響が生じない濃度とされています。
日本の水道水の塩素濃度は、国によって定められていますが、これは、水道水の水質基準を示す基準の一つでしかありません。
水道水の水質基準の項目と基準値は、51項目あって、健康に影響がないように、 それぞれ基準値が決められています。 (出典:厚生労働省 水質基準項目と基準値 (51項目) )
水道水の塩素による体への影響(メリットとデメリット)

なににおいても、メリットとデメリットは必ずあります。
まずは、メリットから見ていきましょう。
水道水に塩素が含まれることによるメリット
強い殺菌力
メリットとしては、やっぱり病原菌などの殺菌・消毒ですね。
強い殺菌力がある塩素は、水に含まれている病原菌やウイルス、細菌やカビなどを殺菌しつつ、各家庭に安全に水を届けてくれます。
コスパが良くて、環境に優しい
そして、ペットボトルに入っている水を頻繁に買うより安くて、環境・自然にも優しいです。
水道水に塩素が含まれることによるデメリット
髪や肌のトラブルの可能性がある
水道水から出る残留塩素には、タンパク質を破壊するという性質がありますが、人間の髪や肌はタンパク質でできているので、ダメージを受けやすいです。
台所で、毎日水道水で食器を洗ってると、手が荒れてガサガサになったり、冬に水道水の湯船に浸かって、乾燥肌になったりした経験がある方も、多くいらっしゃると思います。
味と臭いが気になる
水道水の残留塩素量には、健康にそこまで害があるものではないと言われていますが、残留塩素の味や臭いが嫌だと感じたことがある方も、いるのではないでしょうか?
これは、カルキ臭と言われるもので、水中の塩素とアンモニアが化学反応を起こして、三塩化窒素という化学物質が生成されたものが、臭いの元になっています。
やっぱり普段から飲む水に、変な臭いがあると、ちょっと嫌になりますよね。
発がん性物質が気になる
塩素には、発がん性が疑われる『トリハロメタン』という物質があります。
この一部は、人に対して発がん性が指摘されています。
水道水を加熱させて沸騰させると、『トリハロメタン』が激増します。
水を沸騰させたり、お風呂でシャワーをしたりすると蒸気が出ますが、あの蒸気の中に、トリハロメタンが多量に含まれているというワケです。
特にお風呂の場合だと、お風呂を出るまで密室のなかで蒸気をずっと吸い続けることになりますが、単純に、発がん性が疑われているものをずっと吸い続けるのは、嫌ですよね?
というわけで、次は、塩素の除去方法を5つご紹介しようと思います。
水道水の塩素の除去方法5選
飲料水や料理用、お風呂などの塩素対策として、家庭でできる簡単な対策を5つご紹介します。

水道水を沸騰させることで、塩素を除去できる
塩素は熱に弱いので、水を煮沸させるのが、最も手軽で簡単な方法です。
沸騰させたまま、10~30分程度加熱を続けると、残留塩素とトリハロメタンを蒸散させることができます。
注意点として、沸騰させているときには、塩素やトリハロメタンの逃げ道を作るために、蓋を開けておくことが重要です。
また、電気ポットのカルキ抜き機能でも、同様の効果が得られます。
水道水を汲み置きして日光に当てる(飼育用)
汲み置きした水道水を、半日〜一日程度日光に当てておくだけでも、日光の紫外線によって、分解・揮散させることができて、この水を飼育用に使うことができます。
あくまで、飼育用なので、飲料用に使用するのは、控えましょう。
レモン(ビタミンC)を使って塩素を除去する
レモンなどに含まれるビタミンCには、還元作用があるため、酸化作用のある塩素と化学反応を起こして、分解することができます。
ビタミンCが含まれている物質であれば、この反応で塩素が除去できるので、レモンだけにこだわる必要はありません。
活性炭を使って塩素を除去する
活性炭には、残留塩素も取り込む性質があって、水道水を活性炭に通すことで、残留塩素のない水を得ることができます。
浄水器を使って塩素を除去する
長期的に安心して水を使用したい場合は、浄水器を設置するのが一番手っ取り早いです。
浄水器を設置することで、前述でご紹介したような手間が省けるのと、長期的なコスト面を見たときに不要なものを色々と買わなくてすみます。
浄水器と言ってもコスト的にはピンキリなので、初期費用が多少はかかりますが、浄水器を導入する場合は、安心して使えるものが良いですね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
日本は、水道水をそのまま飲めるという世界的に見ても恵まれた国です。
それが、大きなメリットではありますが、その反面、デメリットもあるということです。
毎日、当たり前のように使用している水道水ですが、塩素を入れる基準は水道法によって定められている通りです。
安全性が高く、そのまま飲食に使用しても健康上問題ないとされている水道水ですが、さらに安全に利用していくには、まず、知ることが大切です。
• 塩素は殺菌、消毒のために含まれている • 塩素には、肌や髪のトラブルや、発がん性の可能性がある • 塩素を除去する方法5つ
いきなり全てを変えるのは難しいですが、一つずつ変えて試してみるという姿勢が大切かなと思います。
というわけで、今回は、以上となります。
コメント