こんにちは、さこっしーです。
今回は、『引き寄せの法則』で語られる『思考が現実化する』ということについて解説したいと思います。
成功哲学とか、スピリチュアルとかに傾倒する人はたくさんいますが、願望がすぐに叶う人もいれば、なかなか叶わない人もいます。
これに関して以前『顕在意識の思考・願望が現実になるのではなく、潜在意識の願望が現実化する』ということなのでは?ということに気づきました。
正確には、現実世界というのは『潜在意識の投影』ということになりますが、このあたりは長くなるので、この記事では割愛します。
引き寄せと現実化、潜在意識のチャンネルを切り替えよう
願望が叶わない人というのは、『潜在意識』へのアプローチに失敗しているということです。
『潜在意識』は、ただでさえ目に見えない意識の世界のさらに奥にあるため、本人は潜在意識への刷り込みができてると思い込んでいても、実は、届いていないことが多いということです。
たとえば『豊かになりたい』と考える人がいるとします。
その人が幼少時代に、豊かさと離れた環境で育った経験があると、潜在意識は『豊かさ』に抵抗する状態に形成されます。
そして大人になって成功哲学などに出会って『そうか、考え方次第で現実は変えられるんだ』と気づいたとしても、それはあくまで顕在意識レベルでの気づきです。
そこからいくら顕在意識で『豊かな自分』をイメージして、そのことばかり考えていても、潜在意識のチャンネルが『豊かさへの抵抗』になっていると、現実化は進まず、じきに心が折れてきてしまうということになります。
つまり『過去や現在の自分から大きく変わった自分』になりたいと考える場合『潜在意識を大きく書き換える』自分という人間の『中身』を大きく変える必要があるということです。
そしてもう一つのポイントとして『潜在意識へのアプローチは、顕在意識からの働きかけよりも、環境からの影響の方が有効』ということがあります。
顕在意識と潜在意識、ベースになるのは潜在意識の方なので、表面・表層的な意識である顕在意識、普段の思考の方から潜在意識にはたらきかけようとしても、なかなか難しいということです。
それよりも、単純に『環境を変える』方が、楽に自分の『潜在意識の書き換え』を進められるということです。
潜在意識の書き換えに有効な手段は、環境を変えること
大前研一氏の言葉に、
『人間が変わる方法は3つしかない』
『意味がないのは「決意を新たにする」ことだ』とありますが、これは『環境を変える』ということです。
環境を変えれば、環境からの刺激も変わって、潜在意識への働きかけも変わるのです。
逆に『決意を新たにする』だけでは、潜在意識は変わらないということも意味します。
環境を変える手段として、『行動』があります。
成功哲学やスピリチュアル系のことを勉強していくと『行動こそが大事』と『行動よりも思考が大事』という相反した考え方が出てきます。
ここで、多くの人はどちらを信じればいいのか、迷ったり困惑したりするのではないでしょうか?
僕が以前思ったのは、『そもそも思考と行動に違いはあるのか?』ということです。
仏教哲学では、この世の中はすべて幻想、精神世界と物質世界の区別はないと考えます。
頭の中に浮かぶ『思考』は精神世界の現象で、『行動』は物質世界の現象です。
『行動』というものも『自我が発する意志の発現』という意味では『思考』や『言葉』と本質的には同じと言えるんじゃないか?ということです。
意に反した行動というのは、否定的な言葉を語るのと同じです。
インスピレーションを受けて自然に出る行動というのは、肯定的な言葉を語るのと同じようなもの。
そうして考えると『顕在意識の思考⇒言語化⇒行動化』の順に、『潜在意識』への影響力が増すことにも気づきます。
『潜在意識の書き換え』に有効な手段として、『環境を変える』ために『行動』すればいいということです。
『行動』自体も刺激になるし『行動』によって『環境』が変われば、さらに効果を望めます。
『豊かさ』は、目の前にあふれている
スピリチュアル系で礼賛される『行動よりも思考が大事』という考えは、一面的には正しいことであると同時に、結局『潜在意識の現状維持メカニズム』にとらわれ、行動することを躊躇する人にとっては、実に都合のいい『言い訳』になってしまっているわけです。
考えているだけでは環境は変わらない、つまり潜在意識も変わらないということです。
さらに、初めてコーチングを受けたときに得た気づき『見えない世界はいまここにあった』ということについても解説します。
これは、人は、今現在身の回りにあるものの、すべてを認識できているわけではないということです。
人間の脳のRAS(Reticular Activating System)という、重要度の高いものだけを認識する機能の働きによるものですが、詳しくは以前も書きました。
このRASの働き、今までの僕が『信念のレンズ』という言葉で表現していたものですが、固定観念や先入観と言い換えることもできます。
これによって、普段自分が生きている世界の裏に、自分には見えていない世界があるということです。
抽象度の高い思考ができるようになると、スコトーマ(認識の盲点)が外れ、見える領域が広がっていきますが、もう一つ視界を変える手段があります。
それは、RASを働かせる『重要度の高いもの』の概念を自分の中で変えるということです。
これが『潜在意識を書き換える』『チャンネルを変える』ということにあたります。
前述した『潜在意識』のチャンネルが変わってない人が『豊かになりたい』と考えていても、自分の身の回りどころか、世の中にはそんなにうまい儲け話なんてまったくないように世界が見えています。
ですが、潜在意識が豊かさのチャンネルにシフトした、実際に成功している豊かな人たちは、同じ世界を見て『豊かさ』はそこかしこに溢れていると語ります。
それは精神的な豊かさを求めている人でも同じです。
『悟り』の境地にたどり着いた人たちの話を見ていると、それを追い求めていた時には、どこか届かないところに求めるものがあると思って、必死に探求していたと語っています。
ですが、実際には、今まで自分が生きてきた当たり前の中に答えがあったと語るのです。
つまり『潜在意識のチャンネル』が合うと、今までの自分が生きてきたのと同じ世界なのに、まったく違う風景が見えてくるということ、見えなかったものが見えてくるということです。
自分の望む『未来』という原因から伸びてきた結果が、今自分が生きているすぐ身近に、たくさん実っているということに気づくのです。
人は、自分のチャンネルに合った世界に生きているということですね。
同じ時代、同じ国・地域に生きていても、本人に見える世界はまったく違っているわけです。
こう考えてくると、精神的・物質的という分類も、自分で作り出した制限に見えてきます。
世間一般では、お金儲けがうまく金銭的に成功している人よりも、精神的な成功を達成した宗教家や社会活動家の方が高尚に見られたりしますが、どちらも『引き寄せの法則』という原則を理解し、自分の生きたい世界で生きているという『精神的な高み』を考えると格の違いというものはないとも言えます。
大切なのは、行動して実戦経験を積むこと
長くなってしまいましたが、大切なのは理屈よりも実践。
『潜在意識の書き換え』『チャンネルを変えること』が最優先事項だと改めて認識したのなら、そのための実践的なテクニックをいろいろと学んでいけば、思考の現実化や引き寄せの上達につながります。
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