相手を理解してから、内観しつつ自分を変えていこう

他人(相手)を理解して自分を変える生き方・考え方
さこっしー
さこっしー

こんにちは、さこっしーです。

人間の意識には、普段ものごとを考えている『顕在意識(表層意識)』と、生命活動や習慣の行動などを表層の意識の背後でコントロールする『潜在意識(深層意識・無意識)』の領域があります。

人間の脳は、生物の進化を象徴しており、爬虫類の脳と呼ばれ、生命活動を制御する『脳幹』の周りを旧哺乳類の脳である『大脳旧皮質』が取り囲み、さらにその周りに、新哺乳類の脳と呼ばれる『大脳新皮質』が覆うような構造になっています。

脳幹には集合的無意識、大脳旧皮質には個人的無意識、大脳新皮質には『顕在意識』が宿ると言われています。

スピリチュアル的には、『潜在意識』に目が向けられることが多いのですが『顕在意識』の方にも注目していきたいところですね。

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相手を理解して、自分を変えていこう


顕在意識にしても大脳新皮質にしても、意識の進化、生物学的な進化の最先端でようやく手にすることのできた、人類だけに与えられた『新しい力』です。

38億年にもわたる生命の歴史、そして意識の歴史から考えれば『顕在意識』というものは、生まれたばかりの『幼い、未成熟な能力』だと言えます。

他の動物には決してできない、人間だけに与えられた能力が『自覚する』ということです。

あなたが自分自身の考えていること、受け取っている感情、身を置いている状況、世界や現実というものを認識できるのは、すべてこの顕在意識の『自覚』という能力によるものです。

潜在意識というものを『生命の本質』と表現するなら、顕在意識は『創造の力』と言えます。

そして、人類はまだこの『創造の力』の可能性を、十分に開拓できていないのです。

顕在意識の目が開かれることが『覚醒』であり『悟り』です。

この『自覚』という能力に関しては『7つの習慣』でも述べられています。

人は、外界(現実)から受ける『刺激』に対する『反応』を、自らの『自覚』をもって選ぶ『選択の自由』を持っているのです。

『自覚』という能力を磨けば、出来事と自分の感じ方を分けるということが可能になります。

これが『意識の進化』でもあります。

人間の自我の根本には『安全・分離・一体』という基本の欲求があります。

そして、自我がある程度発達した人間、一般的な意味での『大人』であれば、その外側に承認・制御という欲求ができます。

セドナメソッドを実践していたときに『気づきノート』にも書いたことがありますが、僕自身、自分と向き合っていく中で、この二つの欲求が強いことに気づきました。

当時は、まだ、それが自我の習性であることを見抜けず、僕の個人的な問題だととらえていたのですが。

制御欲求というのは、できごとや他人の行動、在り方を自分の思うようにコントロールしたいという、いかにも自分本位な欲求です。

他人の振る舞い・行動や在り方を見て、それを変えたくなるという気持ちです。

僕自身、本業で管理職、人を使う立場で、人と接する仕事をずっとやってきて、コミュニケーションのことを、人をコントロールする技術だと勘違いしていた時期もありました。

ですが、その『反応』『自覚』による『選択の自由』を行使した結果ではありません。

『自覚』によって選ばれる『反応』とは、人を理解して、自分を変えるということです。

もう少し、普遍性を持たせると、現実を認識(理解)して、自分の在り方を変えるとも言えます。

心の中にフォーカスを向けてみよう


在り方を変えるとは『感じ方を変える』とも言い換えられます。

世界No.1コーチであるアンソニー・ロビンズのメソッドは『感情をデザインする』ということが一つの骨子になっていますが、彼の功績・名声を見るまでもなく、それが、いかに意味のある、価値のあることなのかがわかります。

あなたがいま生きている、常識・観念の世界は、自分(自我)という存在が世界の中心にあって『自我の視点』でものごとを認識しています。

他人の言動が気に入らなければ、その人を変えてしまいたいと感じます。

『執着』から、他人を変えようとすることを『愛』だと勘違いしてしまいます。

住んでいる場所、勤めている仕事、日常の生活で接する人々、地域や国の在り方など、気に入らなければ『変化』を外に向けて求めるのです。

それが『自覚』のない反応(アウトプット)です。

そこで『自覚』という能力を発揮すれば、その『変えたい』という気持ちはどこから発しているのか?と、フォーカスを自分の内に向けるのです。

人生とは、その瞬間に、どんな自分を選ぶか?なのです。

あなたが、あなたの現実を観て何かを変えたいと感じるとき、変えるべきなのは、あなたの感じ方なのです。

『創造の力』とは、内に向けて発揮するものなのです。

あなたが、『自覚』をもって、できごとと感情を切り離し、そこに新たな視点を持ち込めば、あなたの中の何かが変わります。

その中で、直感や衝動といった、行動の動機が生まれてくるのです。

それが、他人や世界を直接変えようとする『攻撃的』なアウトプットではなく、他人への接し方を変える、環境を変えてみるという『愛』と『調和』に基づいたアウトプットにつながるのです。

いま、あなたの身の回りにいる気に入らない上司やウマの合わない人、しっくりこない関係の近しい人


・あの人のこういう部分がイヤ


・こう変わってくれたらいいのに


・変わった方があの人のためになるのに



と思っているのなら、自分はなぜ、そう感じるんだろう?どういう自分であれば、そういう
感情はなくなるだろう?
と、あなたの心の内にフォーカスを向けてみるのです。

内観することによって『調和』に基づいた『快』をともなうアウトプットへの衝動が生まれてくるのです。


内観しつつ、現実を自覚していこう


あなたは『自分のことしか考えてなかった』『相手への理解が足りなかった』『あの人の気持ちを見ないふりしていた』という『気づき』を得て、相手の心に寄り添うような接し方へのモチベーションが流れてくるかもしれません。

もしかすると、ここは自分がいるべき場所ではないという『気づき』から、環境を変える、勇気ある一歩を踏み出すきっかけが生まれるかもしれません。

人は、内を観て外を変える、つまり、自分の思考や感情に支配され、現実を変えようと行動するという行動パターンを繰り返しがちですが『自覚』という意識を進化させれば、外を観て内を変えるつまり、現実を認識した上で自分の感じ方を変え、そして『愛』や『調和』に基づいたアウトプットをするという新しいパラダイムの行動パターンを得ることができるのです。

どちらが、『創造の力』を効果的に使えているのかは、言うまでもないでしょう。

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