信じること望むことを現実化させるための道筋

信じること望むことを現実化させるための道筋生き方・考え方

『引き寄せの法則』『思考の現実化』というものは、シンプルに考えれば、心から『信じる』ことができれば、それは必ず現実として引き寄せられるということです。

望む結果を引き寄せられないのは結局のところ、それの実現を信じることができなかったから、望まないことが引き寄せられるのは、起こってほしくないことが実現するのを、信じてしまったからということです。

ここが難しいところで、僕たち人間は、そう簡単にものごとを信じることができるわけではないのです。

少なくとも、『意志』の力だけで、何か自分にとって都合のいいことを信じることはできません。

豊かな人にとって、たとえば、100万円を手にすることは容易いこと、簡単に信じられることなので、それはラクに引き寄せられます。

でも、豊かでない人は、それを信じられないから、引き寄せることもできません。

見落とされがちなことですが、『信じる』ことは、ある意味、一つの技術であり、その技術を磨くことが、人生で成功を実現するための秘訣だとも言えます。

そのためには、人間の『心』というものについて、しっかりと理解する必要があります。

巷にあふれる成功法則や自己啓発は、その点をしっかり踏まえて学んでこそ、意味を発揮するものです。

『信じる』『信じられない』の間には、その人の『在り方』という違いがあり、そこが変わらない以上、いくら意志の力でがんばってみても、それは徒労に終わってしまいます。

そもそも、『信じる』とは、一体どういうことでしょう?

それは、潜在意識内にその情報が在るということです。

あなたは、朝起きて洗面所に行き、水道の蛇口をひねるとき、そこから水が流れるということを、信じることができます。

それは、『蛇口をひねれば水が出る』ということを知っているからです。

当たり前のことのように思えるかもしれませんが、ここが重要なポイントです。

望む現実を引き寄せる人たちは、それが『当たり前』に実現することを知っています。だから信じられるのです。

何かが『現実化』することを『当たり前』レベルで知ろうと思ったら、一番手っ取り早いのは、それを経験してしまうことです。

経験すれば、本を読んだり、人から話を聴いたりする以上に、膨大な情報が自分の潜在意識にインプットされます。

これが、行動や実践の最大の価値とも言えます。

人は、学んだことを実践することで、容易に自分の意識の中に『ゲシュタルト』を創れるのです。

経験したことのない、大きな現実を引き寄せたいときも、要領は同じです。

最初から大きなビジョンを思い描きつつも、その実現過程では一つひとつのプロセスを、行動と実践、そして経験によって、一つひとつゲシュタルトしていくだけです。

ゲシュタルトされたプロセスは、一つひとつ、確実に現実化していき、やがて、それらが結びついて、『大きな現実』が実現されるのです。

大きな成功を手にする人に必要なのは、まず『大きなビジョン』を描く力と言えます。

これは、自分の『好奇心』を自由にできる力とも言えます。

メンタルブロックの解除が鍵ですね。

そして、それを単なる夢想家で終わらせないのは、そのプロセスを、一つひとつ行動と実践で経験に変えていく力が優れているからだと言えます。

『夢想家』であると同時に『現実的』である、ということです。

最初にどのくらい大きなビジョンを思い描けるのかは、その人の潜在意識内の情報、言い換えると、その人がそれまでにどういう人生経験を積んできたのかで決まります。

自分の器を超えたものはイメージできないということです。

大きなビジョンを思い浮かべたとき、その時点で、その人の心に完璧な『確信』があるわけではありません。

ですが、思い浮かべられたということは、実現の可能性があるという意味でもあります。

そこから『恐れ』『不安』を克服しながら、行動と実践を繰り返していく過程で、潜在意識内のビジョンと、現実としての結果を、同時に完成させていくことになるのです。

潜在意識内のイメージと現実の在り方は、常に一致している、ということができます。

信じたことが現実になるわけではなく、信じること = その人にとっての現実と表現した方が、より正確だと言えます。

大きなビジョンを思い描いた時点では、そのビジョンの精度も不明確な状態です。

その時点では、未来の現実もあいまいで不明瞭、可能性の低いおぼろげな存在です。

実践と経験を繰り返す中で、潜在意識内のビジョンと、現実としての結果が同時に完成されていくのです。

『行動』は、知識と現実を同時に完成させていくプロセスだと表現できます。

つまり、信じるためにも、現実を創るためにも、『行動』があればいい、ということになります。

ここまでは、望むことを現実化させるためのプロセスを語ってきましたが、その逆もメカニズム的には同じです。

恐れていることが現実化するのは、単純な話、それが現実化することを信じているからです。

つまり、潜在意識内に、その情報が在るということです。

大きな事業を興して世の中を変えたいという望みと、社会的地位やお金を失いたくないという恐れは、現実化する際に、同じプロセスをたどります。

どちらも、潜在意識の中で、大きな存在になればなるほど、現実としても実現の可能性が高まっていくのです。

それを、顕在意識が『快』としてとらえるか、『不快』としてとらえるかの違いでしかありません。

いずれにしても、潜在意識内で存在感を増すことが、『信じる』という意味になり、顕在意識がそれをどう受け取るのかは関係がないということです。

一つ違いがあるとすれば、『恐れ』へのフォーカスは、自動的に強化される傾向にあり、『好奇心』の追求のためには、自動的に生まれ育つ『恐れ』、つまりメンタルブロックを随時解消していく必要があるということです。

人間の心の習性として、『快』と『苦』が同時に存在すれば、『苦』の方にフォーカスが引きつけられてしまうのです。

それは、自我の習性、生存本能に根付くものであり、安心・安全欲求が満たされないと、その上にある欲求を追求したいという衝動は生まれないということです。

結局、総括すれば、潜在意識内の記憶、カルマとして存在する『恐れ』を克服しなければ、『恐れ』は信念の中に居座り続け、それが現実化してしまうということです。

引き寄せや人生の成功、幸福の実現ということを考えていけば、『悟り』は必ず通るべき道なのです。

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